ランチャ・ファイラに適したフォルダ構造

ランチャ(fenrir)・ファイラによる変化

エクスプローラーをメインに利用する場合、ファイルの保存や整理にはデスクトップを使うことになります。ここを基点にして、カテゴリーフォルダを作り整理。目的のファイルを利用したい場合はデスクトップからこのカテゴリーフォルダを辿っていく、ということをします。よほど気のつくひと以外はどこかでその作業が破綻し、デスクトップにとりあえず何でもおくということになります。
ランチャ・ファイラを使うと、まず基点となるフォルダとしてデスクトップを利用する必然性がなくなります。ファイラがあれば、操作を行うカレントディレクトリは容易に変えれるからです。また、カテゴリーで階層構造を辿る必要もなくなります。そのフォルダそのものか親フォルダの名前を知っていれば、階層構造を最初から辿らなくてもfenrirで直接目的のフォルダを開けるからです。

フォルダ構造で考慮すること

ここで考慮しなければならないのは、目的のファイル、フォルダへ素早くアクセスできるフォルダ構造にすること。ランチャ・ファイラを前提とした場合は、「時間がたっても破綻しないフォルダ構造をまず作り、それを中心にアクセスする」ということになる。基本となるフォルダを最初に作っておき、そのサブフォルダとして新しく作ったフォルダをおくというようにすれば、今後どのようにPCを使おうがデータが増えようが、目的のファイルへすぐたどり着ける。fenrirでパスを絞り込み、その基本フォルダを開いて、あとはファイラのインクリメンタルサーチなり何なりで目的のファイルを見つける、というのに適応させたフォルダ構造にするわけですね。

破綻しないフォルダカテゴリー

その基本フォルダですが、今後どのような使い方をしても、どれだけ時間がたっても破綻しないカテゴリーということで三つに分けることが出来ます。

  • ソフトウェア
  • 自分で作成あるいは整理したデータ
  • ネットからダウンロードしてきたデータ

これがフォルダ構造の基礎で、Dドライブのすぐ下に置きます。
この三つが、それぞれ次で説明するbin、data、Downloadフォルダに対応しています。あとのWorkとTempは私なりの工夫で、その説明は以下で。

基本フォルダ構造


各々の説明

bin

ソフトウェアをこのフォルダに入れる。
レジストリを使うものは、C:\Program Filesに。それ以外はここというように分ける。

data

画像とか音楽ファイルとか。自分で整理したデータ。2ちゃんねるのログとかもここ。
自分で作成したものも、ここに。

Download

ネットからダウンロードしてきたものはここに入れる。時系列で区切る。僕は月フォルダで分けている。

Work

プログラムや文書を作ろうというときには、ここにフォルダを作り、データを集めて作業をする。
後で使えそうなデータが出来た場合はdataフォルダに移動。使わなくなったり不要になったりすれば、そのフォルダごと削除すればいい。
僕の場合、こうした作業のほとんどはhowmで行っているのでフォルダ数が少ない。プログラムはさすがに統合できないので、それぞれ別のフォルダとしている、という感じです。

Temp

一時的に試しに使うのはここに。
それまで使ったことのないソフトをダウンロードしてきた場合はとりあえずここに解凍してから使用。そして、気に入ったらそれをbinフォルダに移動する、と。データでも同じで、まずここに解凍してから必要なものだけ取り出し、別の場所に移す。
ここにあるファイルは、捨てることが前提。普段はフォルダが増えても放置しておいて、気が向いたら全て削除します。プログラムだとかソフトとかの実験も、ここを使って行います。置換だとか、ああいうのね。

注意点

階層構造は作りません。binやdataフォルダの下には、一階層でずらっと一列に並べるだけで、中間にカテゴリーフォルダを作って入れ子にして整理しようとはしない。
それは、不要なのを捨てるとき、バックアップ、基本フォルダからのアクセスなど全てで劣るからです。一列にずらっと並んでいる状態なら、そのフォルダ名からそれが今後必要なものかどうかがすぐ判別できるし、基本フォルダを開いてからのインクリメンタルサーチにもひっかかりやすくなりますよね。

使い方

基本フォルダを中心に移動

何かのファイルにアクセスしたい場合は、まずこの5つのフォルダのどれかをランチャで絞り込む。binなりdataなり。そして、そのパスをファイラに投げ、あとは階層構造を辿っていく。そのときは、migemoでもインクリメンタルサーチでも使えばいい。
最初から目的のフォルダのパスを覚えておき、直接絞り込むと言うよりもこっちのほうが現実的だと思う。もちろん、よく使うファイルでパスも覚えているという場合は、直接それをfenrirで絞り込んで、というのでいいです。

ダウンロードしてきたものは一カ所に保存

ダウンロードしてきたものは、時系列で保存するのがいい。『超』整理法のポケット一つ原則ですね。ただ、ほんとに一つのフォルダに入れていくだけだと大変なことになるので、月フォルダを下位に作り、そのなかに保存している。
ここのファイルを使いたいときは、まずランチャでその月のフォルダを絞り込む。AugustなりSeptemberなり打ち込めばいいだけですね。そして、そのパスをファイラに投げ、時系列ソートで最近ダウンロードしたものが上に来るように並び替える。そして、目的のを見つけて操作する、という順序。ソフトなら、とりあえずTempへ解凍。データならdataフォルダ内の然るべきフォルダへ、という具合です。
そのダウンロードの方法ですが、fenrir+DialogHandlerが便利です。ブラウザから普通にダウンロードをし、保存ダイアログが出たら、fenrir+DialogHandler。今月のフォルダをfenrirで絞り込んだ後、DialogHandlerを登録したキーを押します。くわしくはこの記事で。

試用フォルダとしてのTemp

何かをダウンロードしてきても、いきなりソフトウェアフォルダに置かずにまずはTempに解凍してから利用する。そして、使えそうだと思ったらソフトウェアフォルダに移動、というようにする。これにより、ソフトウェアフォルダには重要なもののみが残るようにします。これをしないと、ソフトウェアフォルダに一回しか使ったことのないソフトのフォルダがたまってしまうことになるのですね。