Memo on the Electronを振り返って

挨拶

つかさです。
誰も気づいていないかもしれませんが、ここ数ヶ月ほど、MEMO ON THE ELECTRONに手を加えてました。去年の時のしか見てない人は、一度見てみてください。

盛り込む予定だったものもだいたい入れたし、見出しとか構成とかも整えたし、とりあえず完成ということにしたいとおもいます。
というわけで、MoEの総括をしてみたいと思います。

なぜMoEを作ったか

元々は、私が研究をしていた時に必要に迫られて作った技術がMoEです。
研究も一段落した時、ずっと狭い部屋で机にかじりついているのもどうなのかと思って、一度学問から遠ざかって別のことをしようと思った。けれど、この方法論が失われるのだけは惜しいと思った。自分の中に蓄積があるだけで、形としては全く残っていなかったのです。
ここ数年で一番時間と労力をかけたのが、この方法論の構築だった。関連する本はブックオフだとか古本屋だとか書店だとか図書館を巡って片っ端から読んでいたし、同じ問題意識から始めていたソフトウェア趣味にも、膨大な時間を費やしていた。それに、この方法論自体は、今後何か別のことをする上でも役に立つかもしれない。

だから、一旦方法論としてまとめ、それを公開しよう。それによって、別に俺がこれについてこれ以降関わらなくて、忘れてしまっても別に問題ないようにしよう。忘れて、あとで必要になったのならまたここに書いてあることを参考にして、思い出せばいいだけだし、誰かが引き継いでくれたのならなおよし。それに、こういう形式で残しておけば、数年後かもっとあとに、誰かに影響を与えるかもしれない。そういうことを考えていたわけです。

振り返って

反応はあまりない気もするが、自分が作ったもののなかでは、相当うまくまとめられた方だと思う。だが、これを完成させる過程は、もう少しうまくやれたんじゃないか、と思う。

上で書いたように、今まとめなければ、永久に失われるんじゃないか、という意識からまとまった時間と労力を費やしたのだが、位置づけ方としてはあまりうまくなく、無理をした気がする。その時々の要請に応じ、求められたらまとめ、伝えるというように、現在自分のおかれている状況を中心にして、そのときに重要だと思ったことをする、というサイクルにしたほうがいい。

あと、一人でやっていてもつまらない。もっと広報というか、人に伝える、広めるということを軸にしたほうがおもしろい。MoEに限らず、学問一般に言えることだが、一人だけでやれることは限界があるし、自己の思惟、技術を一人だけでつきつめてもつまらない。

次にこういうことをするときには、誰かを巻き込んだうえでやってみたいと思う。人に話して、反応を見て、それで徐々に完成させていくというほうが位置付きやすいだろうし、精神的にも楽。ひたすら、ひとりだけで黙々と完成を目指し、文章や論理を突き詰めていく作業というのは性に合わないと感じた。