計算用紙と1st2nd法

あいさつ

僕は普段、計算用紙に思いついたことを書き込み、それをデータ化。後でそのデータがたまった後で利用する、ということをしている。

だが、この方法は、何か一つのことに連続、集中して取り組んでいる場合にはあまり適していないのではないかと思うようになった。

イデア段階とまとめ段階と

たとえば、ブログに書いてあるような、別に常に意識しているほどでもないテーマについての記事だったら、このやり方で問題ない。アイデアは数週間だとか数ヶ月だというスパンで少しずつたまっていき、何となく形になっていく。アイデアが出た時点では、それが何についてのアイデアかというのもはっきりしていない場合も多く、

  • とりあえず書いておく→適当な時間がたったらカテゴリー分けをする

というのは方法として適当。

だが、何か書くテーマが決まっているいて、レジュメとか何かを作ろうという場合。かつそこで扱うことが、ある程度複雑で単純に一つの完成した文章になってくれない場合には、あまり適していない。

このときは、そのテーマについて常に意識、無意識に考えているわけだから、一日に何度もアイデアは浮かんでくる。このアイデアについて、いちいち

  • Tempフォルダ→カテゴリーフォルダ

というようなフィルターを通すのは、すでにそれが何についてのアイデアかわかっている以上無駄であり、手間である。
それに、この時点では漠然としたアイデアのみがいくらたまったとしてもあまり役に立たない。計算用紙に書いてある似たようなアイデアを、機械的にすべて打ち込んで、それを束ねるということは無駄なのではないか。どうせなら、打ち込む前の段階である程度まとめ、そこで煮詰まるなりしたあとでデータ化する、というほうが適切でないか。

あとは、期限を決めて何かの方針を出さなければならない、とかの時も同様。時間がたつと、状況が変化して、そのときに考えていることが無駄になりうるから、できるだけ早めに答えを出す必要がある、という場合ですね。

データ化を介さずアイデアを煮詰めてみる

というわけで、今までみたいにデータ化を介さずに、アイデアを煮詰める方法を考えた。

とりあえず、計算用紙に書いたアイデアを元にして、計算用紙にまとまったものを書く、ということを試してみようと思う。

1st2nd法

  1. 計算用紙に一気に考えていることを書き出す
  2. これを元にして、新しい計算用紙にまとまった文章を書く
  3. 1に戻る

最初に書いたものを1st、それを元に書いたものを2ndと(自分の中で)呼んでいる。

1st

一時間なり二時間なりまとまった時間を取り、一気に書く予定のテーマに関して、思いついたことを書き出してみる。とりあえずこの時点では、全体構成とかのよけいなことは考えず、頭にあることをすべて書き出すつもりでやる。

書いている途中には思い出さなかったことを、アイデアを書き出した数時間あとに思い出すこととかがよくあるので、これをすぐにまとめず、半日くらい寝かしてから、次の2ndを作る過程に入るほうがいいかもしれない。

そして、アイデアを書き出してからある程度時間がたち、落ち着いたらそれを元に、2ndの作成にかかる。

2nd

1stを元に書く。計算用紙であれば、その箇所を破り取り、計算用紙の新しいページの横に置いて書く。アイデアは既に目の前にあるのだから、さっきよりも構造がわかりやすくなり、文章として形になるはず。

似たようなアイデアをまとめ、全体構成をここで考える。この時点でも、また新たに思いつくことがあるだろうが、それも同様に書き出していい。すぐにこの段階で、一つのきちんとした構成にならなくても問題ない。とりあえず、少しずつ整理できたらよく、このプロセスを何回か繰り返してたらそのうちまとまっていくだろう、というような気楽な気持ちでやる。

ここでは、1stの内容を全て盛り込むというのがポイント。別に、「これは間違っていた」「この内容は関係ないな」と判断して捨てる、という仕方、入れないという仕方で盛り込むというのでもいい。そして、1stは捨ててしまう。

繰り返し

これを3rd、4thと繰り返し、ある程度文章の形になってきたらPCに打ち込む。

このようにして、たたき台を作りそれを徐々に整えていく、というプロセスを取ることで、何が文書の完成に足りないかがはっきりし、アイデアもそれを補うような形で誘導され、効率がよくなっているのではないかと自分では思っている。

カードの経験

元々は、これはカードを使っていたときの方法。アイデアメモをいくらためても、それを並び替えても文章にならないので、複数の似通ったカードを元に新しいカードを作り直し、それを元に次から考察を進める、というのをしていた。
最初に書いたものには、右隅に1stと書いておく。次に、それを元に作ったカードの右隅に2ndと書く。次は、2ndと書かれたカードのみを元にして考察。その時点で全体像が見えたのなら、文章化。できなけば、3rd、4thと同じ要領で増やしていく。
この時点で、カードの使い回しだとかそれをためることで何かを生み出すだとかの、カード法のそもそもの発想からずれており、やがてカード自体を捨てることになる。