メモをパラパラ見るのとかパソコンでやりたい

手帳とかでやってるのPCでやりたい

かつて、知的生産の技術が出て以来、どのようにして知的生産、発想の仕方を機械的に行うかを追求する分野がある。『超』整理法の野口悠紀雄とかもこの系譜だし、最近はやっている、どうやってノートを使うかとか手帳をどう使うか、とか考察しているやつも同様だと思う。
僕もかつてこれにはまったが、そのうち、これってPCでやったほうがいいんじゃね?と気づく。発想のための環境をどう整えるかとか、メモをどう蓄積するかとかでカードだの何だの使うんだけど、かさばるし実際は使えなかったりするのよ。
けれども、今まで手帳だとかノートだとかカードだとかでやっていたのと同じことをPCでやろうとすると、多少の技術が必要になる。たとえば、手帳だったら携帯性だとか、すぐに書き込めるだとかの点で、キーボードで入力するのよりもまさっている。データをテキストファイルで入力して、検索、表示するのだって自分の思うとおりにやるのには、ワードとかエクセルとか知っているだけでは足りない。
PCを発想に用いようとすると、技術が必要になる。検索するにしろ、それを一覧化するにしろ、ソフトウェアについての多少の知識がないと、どうにもならない。データの保存方法をどうするか、検索をどうやって行うか、まとめるにしろどの検索を使えば、自分に有用な情報のみを取り出せるか。ここで、PCカスタマイズと知的生産の技術がリンクする。

アナログに近づける

というわけで、一般にアナログで今までやっていた思いつきをまとめるための方法を、いかにPCで実現するかをかんがえ、その使い勝手をアナログに負けないほどに洗練させればいい。
必要になるだろうことを複数の項目に分け、それぞれをどう実装するかについて考えてみよう。想定しているのは、既にまとまったメモがPCにデータとして蓄積してあって、それをもとに論文なりレジュメなり、まとまった文章を書こうというとき。

  1. 関係資料、メモ書きの閲覧
  2. 今までにまとめたものの参照
  3. まとまったものを書く

純化したら、この三つくらいに分けられるんじゃないか。それぞれ見ていこう。

関係資料、メモ書きの閲覧

まとめの文書をつくるときには、必要になる資料なり、今まで書いたメモ書きなりをひとまとめにして、手元においておき、それをぱらぱら見ながら、必要なところを抜き出したり、そのメモに思いついたのを書き加えたり線を引いたりする。
これは、必要なファイルが検索なりなんなりで、タイトルのみが一覧化されて表示されており、必要なもののみ表示できたならいいということになる。必須なのは、二つのウィンドウ。一方にはファイル名が並んでおり、もう一方にはその内容が表示。一時的に、参照したいと言うことだから、一度開いたファイルは、次のファイルを閲覧するときには閉じている方が都合がいい。

今までにまとめたものの参照

これまでに作成したまとめ文書のファイル。メモのように書き殴ったものではなく、他のものの参照をしたりして整備をしたもの。メモ書きよりは、情報として質が高い。いわば、自分で書いた論文や本を参考にしながら、それを発展させる、というイメージか。
実装するとしたら、メモのように複雑ではなく、ただ検索できて表示できればいい。一度開いたのなら、それはずっと参照するのだから、別に閉じる必要もない。fenrirなりEverythingなりでファイルを検索して、あとは、TTpageででも開いたらいいだけ。あとは、必要なときにアクティブに、そうでなかったら非アクティブにすればいいだけ。別に、どうするか、ということでは問題ない。

まとまったものを書く

メモや、今までにまとめたものを参考にして書く・・・のだけど、一太郎でもwordでもエディタでも、ふつうにできるから考察しなくてもいいよね。
僕は、まずはエディタで下書きをしてから、一太郎に書く、ということをしている。他人に見せるために作る場合には、そのほうがいろいろと都合いいので。
まとめるための下準備という点では、少し考察がいるかな。これまでのメモを一覧化したものがあればおk。そうしたら、メモとかをどう、有機的につなげたらいいかとかがはっきりする。最近は、クリッパーノートを使っている。Life ClipperNoteで、方眼でA4のやつ。あとは、まとめるときに、殴り書きをしたいときのための計算用紙。別にこれは、PCのまえにそれらをおいたらいいだけだから、いいや。

今までしたこと

難しいのは、どうやって関係資料の閲覧=メモをぱらぱら見ることを、実装するかと言うこと。Grepとかエディタとか、似たようなことをできそうなソフトはいくつかあるんだけど、微妙に設計思想が異なるのか、思うような仕方で使い切れないのが多い。
今まで用いていたのは、ViewLines。これは、3ペインで、grepもでき、それを一覧表示できるという優れたソフト。けれど、grepの速度遅かったりした。あと、ビューア部は一体よりも、分離していて自由に大きさを変えたりできる方が使いやすいんだよね。
あとは、getiaを用いていた。これは、grepをしてそれを他のソフトに投げれるというソフト。これで目的のファイルを探して、それをTTpageだとかに投げたりしていた。これは、行もマクロとして投げることができるので便利。

PPvとPPxへ

そして、最近、PPvでこれを完全に、僕の思うとおりに実装できるのではないか、と考えている。PPxのビューアがPPvなんだけど、PPxに連動ビューという機能がある。それを用いると、カーソルをPPxで動かすだけで、その中のテキストを取得し、ビューアに表示してくれる。あとは、目的のファイルを一覧で表示する方法さえ知れば完璧じゃないか。

というわけで

次回はPPxカスタマイズ第二歩目!内容は、テキストファイル閲覧への特化、Fenrirとの連携、あふっぽくするの三本立て!お楽しみに(^o^)ノ