PPxで連動ビューをアイデアメモに応用

前置き

前回、連動ビューについて書きました。
ソフトのカスタマイズだけ書いてもおもしろくないので、それによってどういうことができるようになるか書きます。っていうかこれが、このブログのもともとのコンセプトだったんだよね。
端的に言うと、テキストファイルの中身を見ながら、判別してファイル移動をするのにつかいます。

生じていた問題点−アイデアメモでhowmが使えない

howmで行っているメモの方法が最近うまくいっていなかった。
まとめの仕方とか、一ファイル一項目とかいろいろ書いたけれど根本的に解決していない気がしていた。メモをためて、そこから発展させたりするだとか、発想をするというのはいいんだけれどうまくいかない。
もっと具体的に言うと、今まで書いたhowmのメモで、アイデアに関するものが死蔵されているのです。過去のメモを見るとき、参照できるのはせいぜい表示されている10件か20件くらいなわけだ。それより前を参照しようというのは面倒すぎてできない。grepとかをつかうというのでも、そもそも今関係することに引っかける方法がない。アイデアの段階なのだから、連続的に考察しているみたいにタグで統一することもできない。
で、何か機会があって数ヶ月前のメモをみると、今取り組んでいることと全く同じことを考えていたりする。つまり、いまメモもなくてまっさらの状態で考えるのと、同じことをしているわけで過去にメモをした時間、労力はすべて無駄だったと言うことになる。

イデアメモと連続的考察メモ

ここで、メモの種類の考察を。
思いついたことが実を結ぶまでの過程は、いくつかに分けられると思う。
以前は、計算用紙とデータとして打ち込んだもの、というツールの区分から、まとめと思いつきのメモ、というように区分していたけれども、今は、書くときの意識性という観点から、アイデアと連続的考察とに分けている。

イデアメモ

イデアは、ただのアイデア。適当にそとをぶらついているときでも何でも、思いつくもの。
連続的考察は、そこから始まり具体的に方向性を持って考察していくもの。アイデア段階ではまだ見えていなかった、克服すべき問題だとか方向性だとか位置だとかが意識され、ひとつのまとまった、完成したものに近づけていく過程で書かれるもの。
イデアというのは、たとえば

howmが使いにくい
過去のメモが死蔵している

みたいなタイトルで適当にそのときに思いついたことを書くわけだ。この段階では、あまり全体のこととか考えず、記述する。方向性としては、とにかくメモを多く書く、ということになる。

連続的考察のメモ

連続的考察というのは、一つの方向性を持ったもの。たとえば、Excaliburを開発していたり、ブログの記事を作っていたときには、それについていくつかのまとまったメモを書いていた。

Excalibur−イベントについて
Excalibur−自動補完
Excalibur−自動補完その2
Excalibur−選択の解除

あるいは、

メモが死蔵している−アイデアの取り扱い
メモが死蔵している−カードを繰るということ

みたいに。「項目−タイトル」という書式ですね。
項目名は適当で、そのときに思いついたのでいいです。何か目的が定まったり、具体的に達成したいことがあったりするとこの連続的考察に移る。そして、そのときどきに抱えている問題というのは大なり小なりあるわけだから、これもメモの種類の一つとして、アイデアメモと同様、本質的なわけですね。僕の場合、今だとだいたい3つほど、連続的考察をしているものがあります。
連続的考察というのは、その時々に強制される仕事なりなんなりから始めることもあれば、過去のアイデアが煮詰まって始めることもある。思うにアイデアというのは、問題の本質が分からずに、それでもそれを克服しようと無意識に考え、発想として生じるんじゃないか。で、それを書き出すことで、またその発想を並列的に眺めることで何が問題だったのかが分かる。そして、連続的考察に移り、最終的に解決する、という順序をたどるのじゃないか。

検索が使えないので時系列表示に頼ってしまう

では、もとの考察に戻ります。なぜ、アイデアメモが有効に使えていなかったか。
その理由として、目的のメモを探す方法が不十分だったということが考えられる。主にgrepの方法ね。そもそも、関係するアイデアを検索することが不可能なのです。grepをかけるためには、思いついた問題と関連していそうな単語をまず思いつく必要があるけれどもメモの場合それを適用できない。この方法は、ある程度まとまった内容をもった文書にしか応用できない。アイデアをメモしたものは、必然的に短いはずだし、言葉というのも意識的に考えて書くわけではない。タグをつけるというのも、連続的考察の時みたいに項目とは別のタイトルを付けるのも、もちろん無理だし。
『超』整理法でいっているみたいに、grepが発想に役立つとか言うのは確かにあるかもしれないけれどもそれは過去に書いたまとまった文書に限るのではないか、と思うわけです。

で、結局はhowmの一覧表示から、カーソルでいちいちたどっていくという方法に落ち着くわけです。

こんな感じで。
だから視覚に入るのは、ここ最近編集した10行くらい。最大化したりホイールをくるくるして下の方にいったりというのと合わせても、だいたい20か30くらいしか処理できないのではないか。それよりさかのぼって、メモをみるというのがほとんどあり得ない。関係するメモを過去のデータから探す手間が大きすぎるわけですね。
で、結局は時系列に従い、最近書いたメモを参照するくらいしかできなくなる。そして、メモに限って言えば最近編集したものの方が、過去のよりも重要度が高いというわけはない。死蔵することになるわけです。

タイトル一覧ですべてのメモを把握できるようにするしかない

これを解決するには、アイデアメモをいつも目にとまるところにおいておく必要がある。その中身までは意識しなくてもいいけれども、そのタイトルだけがずらっとならんでいて、自然にそれが目にとまるような環境が必要。検索が効かない以上、それ以外に方法がないんですね。

メモの削減と連動ビュー

じゃあそれをどうするか、ということになるけれども、まず物理的にメモの量を減らすことを考えた。これは単純な話で、たとえばメモの量が20か30くらいに削減されたのならいちいち検索なりするまでもなく、それをすべて把握することが可能になるということです。で、その量を削減する方法の一つとしてまず思いついたのが、howmのメモから連続的考察がなされ、既にまとめ終えて用済みになっているものを取り除くことです。
以前もこれをやろうとしたんだけど、PPxの連動ビューを使いこなせなくて失敗したんですね。

Grepとファイル移動

こんな

ふうに

して、中身を見ながら関係するファイルにチェックを入れていく。前回考察した、連動ビューをここでは用いています。既に考察を終えているファイルを見つけたら、チェック、違ったらチェックせずにカーソル移動をして次のファイルを閲覧する、という具合です。項目名を基本みたらいいのかな。デフォルトでは、スペースキーを押したらチェックがつくとおもいます。
で、これを適当なフォルダに移動。
僕は、D:\data1に、項目名のフォルダを作ってその中に移動しています。以前書いた、ディレクトリ構造云々の話参照。

実はこれでは問題は解決されていないよね

だけれども、これは相対的に以前より、メモにあるファイルを減らしただけであって根本的な解決にはなっていない。
まず、量の問題。その質として連続的考察でないものが増えたとしても、依然として、一度に把握できないだけのメモはある。
次に、連続的考察とのかねあい。現在している、連続的考察については、まだメモの中に混在していることになる。
この二つについて、次回考察します。

連続的に考察しているメモをGrepで一覧表示

ちなみに、連続的考察を一覧表示する方法について。
連続的考察メモは、さっきいったみたいに「項目−タイトル」という書式にしています。だから、この項目名でgrepをかければ、これに関するものが一覧表示できるわけですね。
xyzzyのキーで言えば、C-C,Gでgrepができます。正規表現を使いたいなら、

 ^=.*項目名

とすればいいのですが、項目名を一般的に使う言葉にしてなかったら先頭一致にするまでもないとおもいます。

と、grepをかけると、

となります。

他に考えたアイデアメモを生かす方法

実際にはやっていないけれど、こういうことしたらいいんじゃないかと思いついたのを適当に書きます。次は、こういうことが主題になるんですかねぇ。

  • 表示の仕方により情報量を減らし、項目数が多くても問題なくする。
  • カテゴライズ。特定のフォルダに入れ、中身が見えなくして情報量を減らす
  • 一つのタイトルが、その内容をあらわすように。文書の中身を分割
  • 検索やマスクで、その時々に関係ありそうなメモだけ表示する

他にしたことの覚え書き

覚え書きです。また、まとまったら記事にする予定です。

  • otbeditの利用。編集と一覧表示の分離
  • PPxカスタマイズ。TTpageやoeditとの連携
  • 計算用紙の書き方を変更。時系列で。
  • まとめ方。最初から全体的なものを作ろうとしない。ブログの応用

では今日はここまで(ゝω・)vキャピ