PPxで空ファイルを拡張子付きで作成する

前置き

今回やるのは、空ファイルを拡張子付きで作成する、です。

普通、新しくファイルを作るときにはまず何らかのソフトウェアを起動、何かをごにょごにょと書いて名前を付けて任意のフォルダに保存という過程をたどります。エディタでもワープロソフトでもそうですよね。
けれども、逆の過程をたどりたいとき。中身が空白の0バイトの空ファイルをまず作って、ついでそれを編集したい、というときがある。これは、ファイラを使っていると出てくる発想です。
たとえばメモが入っているフォルダを開いて閲覧したりしているときに、そのフォルダ内に新しくテキストファイルを作りたいと感じる場合がある。そのとき、一々ソフトを起動→内容を書いてそのフォルダに保存、というよりも、せっかくそのフォルダをファイラで開いているのだから、今開いているフォルダの下にファイルを作りるほうが便利。ファイルを保存する際にダイアログを一々呼び出し、保存するフォルダを選ぶ手間が省けるのです。
一つのファイルを少しずついじっていて、連番でバージョンを変えて同じフォルダに保存しているときだとかもそうですね。僕は人に見せるレジュメを作っているときだとか、あるいはプログラムのコードだとかではこのようなことをしています。

こんな時ですね。こういうときは、まず空ファイルを作って、という過程をたどりたい。

これがPPxでできます。結構最近のバージョンアップ(1.11あたりから?)で使えるようになった、

*makefile

*makedir

というのを使います。

説明

ヘルプによれば、

*makedir directoryname ディレクトリを作成


指定したdirectorynameのディレクトリを作成します。作成できなかったときはエラー表示します。同名のディレクトリがあったときは何もしません。


*makefile filename ファイルを作成


指定したfilenameでサイズ0ディレクトリを作成します。作成できなかったときはエラー表示します。

とのこと。たとえば、

*makefile D:\Hoge\hoge.txt

というのを実行すれば、Hogeフォルダにhoge.txtというのが作成されるわけですね。

今開いているフォルダに、空のテキストファイルを作るというのをやるには、

*makefile %1\%E.txt

とすればいい。%1はカレントディレクトリを指し、%Eで、入力ダイアログを開きます。これをShift+Eに登録したいなら、

というようにする。で、設定を押す、と。
これで、Shift+Eを押すと入力ダイアログが出るようになります。

そこで、作りたいファイル名を入力し、Enter。仮にhogehogeと入力しましょう。すると、hogehoge.txtという空ファイルが作成されます。

メニュー

PPX.CFGでメニューの作成

僕は、これをメニューにして使っている。よく作るファイルの拡張子を登録しておき、拡張子で選択できるようにする。選択したらさっきのダイアログを開き、拡張子付きで空ファイルを作成するように。
PPX.CFGでその部分を抜き出すと、

M_makefile	= {	** comment **
TextFile(&txt)	= *makefile %1\%E.txt
C++ Script(&cpp)	= *makefile %1\%E.cpp
C++ Script Header(&h)	= *makefile  %1\%E.h
Python Script(&py)	= *makefile %1\%E.py
AutoHotKey Script(&ahk)	= *makefile %1\%E.ahk
--	= 
ディレクトリ(&D)	= *makedir %1\%E
}

です。


カスタマイザーでメニューの作成

カスタマイザーで作りたいなら、次のような順序になる。メニュー名は仮にM_makefileとします。

メニュータブを開く。
種類のところにM_makefileと入力。ついで、項目と登録内容を入力します。項目はメニュー項目として表示されるやつで、登録内容はその項目を選択したら、実行するコマンドです。そして、設定を押すとM_makefileというメニューにその項目名が追加されます。これを繰り返して、メニューを増やしていきます。

ちなみに、項目で&を付けると、その後ろの文字がショートカットになります。

キーの割当て

ついで、このメニューをキーに割り当てる。僕はShift+Kに登録してます。
キー割当てタブを開き、KC_mainの適当なキーに登録。登録内容詳細というところに

%M_makefile

と入力します。作成したメニューの前に%を付けるといいのですね。

こんな感じです。

ちなみに

ソフトを起動して名前を付けて保存、というのをしたいときにはDialogHandlerを使うと便利です。いつか紹介しましたね。つかさのめもめも日記を見てください
あと、デフォルトではF12を押すとカーソル下のファイルを、名前を変更してコピーというのができます。これも結構覚えておくと便利。僕も結構使います。
また、デフォルトではKでフォルダを作れます。フォルダを作りたい場合は、このメニューを使うよりもそっちのほうが早いです。