Memo on the Electron #2 - アイデアをPCに打ち込む

ここでは、計算用紙に書き込まれたアイデアを、PCにテキストデータとして打ち込んでいきます。
この過程では、アナログとデジタル両方を知的生産に用いようとするときに必ず生じる問題、「デジタル化されないアナログメモがたまること」を防ぐことに重点を置いています。
そのため、他の作業と切り分け、ただ打ち込むことだけに集中する環境をつくって、不要な労力を減らそうとしています。

準備

アナログ

まずは、机周りの環境から。次の三つを用意します。

  • スタッキングトレー
  • ブックスタンド
  • A4サイズの空き箱


スタッキングトレーは、一時的に計算用紙をおいておくところ


ブックスタンドは、計算用紙に書き込んだことをPCに打ち込む時に、見やすいように


空き箱は、不要な計算用紙を捨てるためのゴミ箱


という位置づけです。

スタッキングトレー、ブックスタンド、空き箱の三つは、椅子に座ったままでも手が届くくらいの距離に置くといいと思います。
スタッキングトレーは利き手がすぐ届くところに置きます。机が大きければ、机の上がいいでしょう。私は机が狭いので、小さい棚を机の横に置き、その上に乗せています。

ブックスタンドはディスプレイの隣に置きます。

空き箱は、PCを操作しているときには視界が届かないところに置きましょう。私は背中側の本棚においてます。

ソフトウェア

howmxyzzyで使う環境を整えます。

  1. xyzzyのインストール
  2. xyzzyにhowmをインストール
  3. xyzzy+howmをfenrirから起動できるよう、インスタントコマンドに登録

howmは、書式と、特定のフォルダに自動でファイル名を付けて保存する機能を使うために利用します。

スタッキングトレーに計算用紙を

部屋に帰ってきたら、計算用紙を鞄から取り出し、書き込みをしたページを全て破り取りましょう。そして、それをスタッキングトレーの中に入れます。

いつ打ち込むか

計算用紙に書いてあることを、PCにテキストデータとして、空いた時間に打ち込みます。部屋に帰っきててすぐだとか、朝目覚めてすぐだとか、一日の終わりだとかで決めてやるのもいいかもしれません。

エディタの起動

では、打ち込むときの手順を説明します。
まず、スタッキングトレーから一枚取り出し、それをブックスタンドにセットします。
次いで、ランチャからxyzzy+howmを起動します。
そして、セットした計算用紙を見ながら打ち込みを開始します。

  • 保存をしたいときは、Ctrl-x,s
  • xyzzyを閉じるには、Ctrl-x,c
  • 新しいメモを開くには、Ctrl-c,c

とりあえず操作はこれだけ覚えておけば問題ないと思います。

打ち込むときの注意

一行目にはタイトルを書きます。ある程度内容が長くなれば、項目名も付けるといいかもしれません。
過去に打ち込んだメモとの関係についての判断などは一切せず、打ち込むことだけに集中します。このためにも、howmでは過去のメモ一覧表示は使わないほうがいいと思います。
打ち込んでいる途中に、思いついたことを書き足したり、文章を補ったりても構いませんが、できるだけ計算用紙に書いてあることだけを打ち込むようにすると、疲れません。

計算用紙をゴミ箱へ

打ち込みを終えたら、ブックスタンドにセットしていた計算用紙をゴミ箱に捨てましょう。

計算用紙の打ち込みを途中でやめる場合には、打ち込み終わった箇所にバッテンを付けて、再びスタッキングトレーに戻します。再開したとき、どこまで打ち込んだかがすぐ分かるようにです。

ゴミ箱がいっぱいになったら、中身を捨てて空にします。中に入れるのは紙だけですので、そうそういっぱいになることはないでしょう。
ここに入れたものを、あとで見返すなどということはしません。