Memo on the Electron #3 - メモをカテゴリーフォルダに移動する
メモをTempフォルダからカテゴリーフォルダへ
Tempフォルダ内の雑多なメモを内容によって区分し、別フォルダに移動する作業をここでは行います。
Tempフォルダ
Tempフォルダというのは、最初にアナログツールからPCにテキストデータを打ち込んだとき、そのファイルを入れるフォルダです。
アイデアを出した直後の段階では、それを区分することが出来ないということ。また後の操作の際にやりやすいよう、未分離のデータは一つにまとまっていた方がいいということから、最初のフォルダはこのような形態になります。
実は、このフォルダは既にできています。
howmでは、新しく作成したファイルは、
howmディレクトリ\2010\07\2010-07-26-101747.howm howmディレクトリ\2010\07\2010-07-25-094106.howm howmディレクトリ\2010\05\2010-05-30-012907.howm
と、年と月とによって区分されたフォルダに自動的に保存されるからです。
このフォルダには、カテゴリーなどの区分なく、雑多で時系列にのみ従った状態でメモが蓄積されます。
カテゴリーフォルダ
再生産のためには、メモがそのカテゴリーによって区別され、一つのフォルダにまとまっている必要があります。Tempフォルダに入ったままでは再生産が不可能なので、このフォルダが必要になります。
このフォルダには、Tempフォルダから、カテゴリーで区分されたファイルが移動されることになります。
まず、カテゴリーフォルダを入れるフォルダを作成しましょう。私は、howm2というフォルダ名を付けています。その下位に、個々のカテゴリーフォルダを階層構造なしで作成します。
howm2 ├ MoE ├ ソフトウェア ├ FPS └ プログラム
カテゴリーフォルダは、Tempフォルダのなかに同種のメモがある程度たまり、それの区別がはっきりしてきて、これを再生産しようという時に始めて作ります。あらかじめ恣意的に作るのではなく、Tempフォルダ内のメモにあわせるということですね。
デジタルツールの準備
次は、どうやってファイルをTempフォルダからカテゴリーフォルダに移動するかということが問題になります。これには、ソフトウェアを用います。
利用するのは、PPxとfenrirです。
PPx−閲覧の準備
まず必須になるのは、メモの内容を把握できる環境です。
howmを用いて保存しているので、ファイル名では内容を判断することができません。
また、その内容を把握するのに一々エディタで閲覧するというのは、Tempフォルダ内にあるメモが多数あり、かつフォルダ移動という作業を頻繁に行う必要があるということから、非常な手間です。
そこで、次の二つの機能が必要になります。
- タイトル一覧の表示
- 内容の連動ビューでの表示
このために、PPxを用います。
まず、PPxフォルダ内にScriptという名前でフォルダを作成し、その中に次の二つのファイルを入れます。
前者がタイトル表示用のスクリプト。後者が連動ビュー用のスクリプトです。
この二つのスクリプトを、適当なキーに登録します。私は、F6にMakeComment.jsを。下¥にsyncview.jsを登録しています。
次に、表示形式に、MoE用の書式を追加します。CFGファイルのMC_celSの部分に、次を追加して取り込みます。
mycomment = M cF50,5 C T14 s1
fenrir−移動の準備
内容を確認したあとは、ファイルを特定のカテゴリーフォルダに移動することが必要になります。これを、fenrirを用いて行います。
Shift+Mで、PPxで選択中のファイルを、fenrirで絞り込んだパスに移動できるようにしましょう。
cmdフォルダ内に、4m.txtというファイルを作り、そこに次をコピペ。パスは各自読み替えてください。
[.***; PPxCopy | D:\bin\ppw\PPCW.EXE -r -k *ppcfile move,"%P" ]
以上で準備は完了です。
ツールの用い方−カテゴリーフォルダへの移動の手順
同種の内容のものをマークしていく
F6(MakeComment.jsを登録したキー)を押すと、ファイルと一行目タイトルとを対応させたコメントファイル(00_INDEX.txt)が作成されます。
次にF5を押してで更新。
ついで、";"を押し、表示形式をmoemethodに変えます。これで、タイトル表示に切り替えることができます。
下¥(syncview.jsを登録したキー)を押し、連動ビューをonにします。これで、カーソル下のファイルの中身を閲覧できるようになります。
連動ビューと、タイトル表示の二つを用いて、Tempフォルダから同じ内容のものを選び、マークしていきます。まずはタイトルで判断をしてマーク。それだけでは判別がつかなかったものについては、連動ビューを利用する、というのでいいでしょう。
カテゴリーフォルダへの移動
最後までマークし終わったなら、fenrirを起動しましょう。次に、移動先のカテゴリーフォルダのパスを絞り込みます。
絞り込めたのなら、Shift+Mを押してみてください。すると、ファイルオペレーションダイアログが、fenrirで絞り込んだパスを入力された状態で現れます。パスが間違っていないことを確認して、Enter。これで、マークしたファイルをカテゴリーフォルダに移動させることができます。
上の過程の繰り返し
上の過程を、一々のカテゴリーごとに行います。連動ビューでファイル内容を見ながら、一つのカテゴリーに絞ってマークをし、それをカテゴリーフォルダに移動。これが終わったら、再び上から順に、違うカテゴリーに絞って調べていき、該当ファイルにマークをしてそれを移動、というのを繰り返します。
余裕があれば、Tempフォルダが空になるまで、この作業を続けてもいいでしょう。それほどの労力、時間はかからないはずです。