FenrirとEverythingの併用

前置き

以前、Everythingの登場によってfenrirの役割が変化した、ということを書いた。
今回はそれぞれの特徴について、詳しく書いてみる。

それぞれの特徴

fenrir

簡単にいうとランチャだが、検索ソフトとしてもつかえる。
これの革新性は、これ以前のランチャがどういったものだったか、ということを知らないとわからない。僕は、ランチャを使い始めた最初の頃はBlueWindを使っていた。キーボードランチャというのはコマンドを登録をする必要がある。BlueWindは単純で、Bluewindのアイコンにショートカットアイコンなりファイラなりからドラッグをすればいいだけ。また、普通にコマンドを打ち込むこともでき、コマンドラインオプションを自由につけれたりする。直観的に使うとしたら、fenrirよりはBluewindだとかCraftLaunchの方が使いやすい。僕がランチャを使い出したときには、既にfenrirも出ていて、ソフトウェアブログでもよくとりあげられていた。そこで、一度fenrirをインストールしたことがあったが、速攻でアンインストールした記憶がある。
けれど、Bluewindは登録がだんだんと面倒になる。ドラッグアンドドロップ、というのは視覚的にはわかりやすいが、登録数が多いと疲れてくる。また、一度登録したものを削除したり整理するのも、ファイルの名前や場所を変更したりしてパスが替わるたびに修正をするのもめんどい。
fenrirは、全てのパスを検索する、ということでこれを解決した。これなら、たとえパスを変更しようが登録していなかろうが、スキャンをすればすぐに使うことができる。
欠点は、パスと異なる名前で登録できないと言うこと。コマンドラインをつけることができない、ということ。これは、インスタントコマンドで、自動補完よりは劣るものの解決している。ちなみに、この自動補完を何とかしてやろうという試みが2ちゃんのスレとかブログだとかでなされていたときもあるから、参考に見てみてもいいかもしれない。

とにかく、ファイルを全て検索して、それを絞り込み表示できるという点でランチャという役割を果たし、かつ、スキャンによって大量のパスを取得すると言うことから検索としても使うことができる。また、フォルダのパスも当然取得できることから、ファイラのフォルダ移動に使うこともできる。

Everything

Everythingは、ファイル名の検索ソフト。基本常駐して使う。検索ソフトは以前にもたくさんあったが、これはスキャンが異常に早い。以前のものとは、比較するのもばからしいほど早い。かつては、検索ソフトといえば、その検索スピードをあげるためにスキャンする領域を限定したり、などいろいろなことをしていたけれどその必要がまったくない。僕の場合は、起動して2秒ほどで終了する。

二つの違い

何に使えるか、という点で異なる。
fenrirとEverythingの違いは、階層をたどることができるか、ということとキーバインドとデータベースを作る手間とmigemoを使えるかどうか。Everythingは、階層をたどることができない。キーバインドもきかないし、migemoもつかえない。逆に、fenrirはスキャンに手間がかかる。いちいち、手動で起動しないとダメ。

このことによって、用途に差が出る。fenrirは、ランチャという用途と、フォルダ移動と、ちょっとした検索に使うことができる。Everythingは、これ以外の用途。すなわち、検索に威力を発揮する。
使い方としては、この二つを併用するのが、一番いいと思う。

そして、各々それに特化した形でカスタマイズをすればいいということになる。

Fenrirの使い方

fenrirをどう使うか、ということではいくつか決まったテーマが(僕が思うに)ある。

  • 常駐をするか、非常駐かつ複数で使うか
  • スキャンをどうするか。自動化するようにするか、しないか
  • コマンドファイルの自動補完

今回とりあげるのは、上の二つ。
結論を言うなら、僕は常駐で、スキャンは手動で行う、というようにしている。

使い方

常駐するかしないか

常駐するかしないか。fenrirを複数の用途に使う場合には、検索候補でのノイズとスキャンの時間を減らすために、複数を非常駐で使う、というのがベストだった。僕も、三つくらいの用途に分けていた。exe用とフォルダ移動用と音楽用、だったかな。僕が参考にしたソフトウェアブログでも、このように用途に分けて利用している場合が多かった。
だが、Everythingに検索は任せられるのだから、検索のためのfenrirを用意する必要はない。いつ使うか分からないパスは、スキャンの設定からはずしてもよくなる。そうならば、いちいち非常駐で使う、というよりも、少しくらいスキャンに時間がかかろうが、ノイズが入ろうが、ランチャとしてよく使うファイルとフォルダ移動に使うフォルダを中心にパスを登録して、常駐で使う方がいいよね、ということになってくる。
以前は、ランチャとしてはCraftlaunchを使い、fenrirはそれの補助という役割だった。それからfenrirを中心にして、不便になった箇所もあるが、それでも一本化できたことは大きい。たとえば、非常駐にするならば、それぞれをそこから起動するためのランチャ、というのを使わないといけない。ひとつ余分な手間をかけないといけないわけだ。

非常駐の場合には、作業フォルダを設定しないとdataフォルダとcmdフォルダがよくわからないところにできてしまう、など、いくらか手を加える必要があったけれど、常駐したならそういう問題もない。また、常駐の方が当然、呼び出したときに早く表示される。

スキャン

スキャンについてであるが、これはランチャやフォルダ移動の用途で使う限りは頻繁に行う必要はない。フォルダ構造そのものを、スキャンが必要ないようにしておけばいいだけだからだ。
僕の場合にはフォルダ構造がよく変わるのは、workフォルダのみである。時たま、binフォルダとbin1フォルダに新しいものが追加されるくらいである。workフォルダは、ダウンロードしたファイルを解凍したり、その解凍したフォルダをいじったりするためにあるが、その操作はファイラを介して行う。ランチャで起動したいような頻繁に使うファイルなど存在しないし、フォルダ移動の際にはただ、D:\workだとかD:\work\TempFilesだとかD:\work\Septemberだとかのパスを取得していればいいだけだ。workフォルダには階層構造を作っていないからこれで十分なのである。そして、それらはスキャンするまでもなく、既に取得している。

使うときの状況

ランチャ

ブラウザとかエディタとかが多いです。firefoxだとか、エディタだとか、ゲームの起動だとか、ファイラだとか。

フォルダ移動

ダウンロードフォルダが多い。あとは、自分で作ったデータでカテゴリー分けをしているとこを開くとか。
それ以外は、ファイル名を検索する。そして、いったんファイラに渡して複雑な動作(コピーとか移動とかリネームとか)をする、という順序。

検索

そのファイルやフォルダがあることが既知の場合。テキストファイルとかmp3ファイルとか画像とか。あと、iniファイルの編集によく使います。

Everythingの使い方

常駐して、スタートアップにも登録、というのが僕の使い方。常駐しないやり方もあるみたいです。そのときには、FileSeeker3を使った方が、いろいろと融通きいていいかもしれない。ファイル検索とか、別にそういつもいつもすることでもないからこっちでもいいのかもしれないなぁ、いま考えたら。
fenrirから呼び出して使うというようにしています。で、使ったら最小化するように。以前にも記事で書きましたね。
てかあまり書くこと無いな。Everythingの方が後に出たんだから、使い方とかfenrirを前提にして使うの決まっているし、あたりまえといったらあたりまえか。